2019.11コラム
スキップフロア
目次
- ○ スキップフロアとは?
- ○ 住居者をアクティブにする
- ○ 家族の絆が深まる
- ○ 収納スペースを十分に確保
- ○ スキップフロアの難点とは?
スキップフロアとは?
スキップフロアとは、隣り合う部屋や空間の高さをずらした間取りのこと。
通常、フロアを分ける際は、階段をつくって1階・2階…と分けますが、スキップフロアは、部屋の中に数段のステップを設け、少しだけフロアに高低差をつけます。
設計では空間を縦に使うため、都市部などの狭小敷地にある戸建てにおいて「限られた空間でも、『ゆとり』をもたせること」ができるのです。
また、廊下で部屋を分けていた間取りをスキップフロアに代用することで、廊下の面積を削ったり、吹き抜けを上手に取り入れたりすることで、風通しのいい空間を演出することができます。
住居者をアクティブにする
スキップフロアのメリットは、まだまだあります。
たとえば、壁や扉などをスキップフロアに代用することで、住まいの閉鎖感を解消することが可能です。
また、開放感のある空間を演出することで、家の中での行動範囲が広がり、住居者をよりアクティブにする効果が得られます。
家族の絆が深まる
空間全体に開放感・奥行きが生まれ、住居者の行動がよりアクティブになれば、家族の絆がさらに深まります。
たとえ家族一人ひとりが別のことをしていても、同じ空間の中でお互いの存在を身近に感じながら生活をすることができるのです。
収納スペースを十分に確保
言うまでもなく、住まいには「生活スペース」だけでなく「十分な収納スペース」も必要です。
とくに出産・育児・子どもの成長……とライフステージが変わるにつれて、必要な収納スペースも増えていきます。
スキップフロアでは、床下にデッドスペースが生まれます。そのスペースを「蔵」として有効活用すれば、生活スペースを確保したまま収納スペースを設けることができます。
スキップフロアの難点とは?
一方でスキップフロアには「プライバシーの確保」や「バリアフリーの面」に難点が生じるのもまた事実です。
設計・デザインによっては会話や音が筒抜けになってしまったり、生活導線に障害が生じたりしてしまいます。
必ず、設計者と綿密な打ち合わせをし、「どこに」「どのような」設計・デザインをするのが最適なのか、検討することが大切です。
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