2012.03住宅
ALIENA
傾斜の多い地域で、南側隣地は7mほど高くなっている。両脇も建物が迫っており閉塞感のある敷地に、いかにして日照と通風を確保するかが求められた。そこでまず地盤を道路より3m高く設定し、さらに大きな中庭を囲む形態にすることで解決を図っている。
上がった地盤の下は駐車場と地下室として活用している。
オーナーはロックミュージシャンであり、自身で音楽会社も経営している。最上階のオーナー住居への要望は、生活感をあまり出さないドライなリビングの提案と音楽創作用の篭もり部屋を作ることであった。 リビングの床は大理石水磨きとし、間接光やピンスポットライトで空間を演出している。寝室や客間の床はサイザル麻カーペットを敷き、空間の質を切り替えている。
地下室は完全防音の録音スタジオとなっている。濃紺の壁を基調としたスタジオの雰囲気が外観に映りこむようにすることで、外観を眺めながら地下室に降りていくまでの動線を違和感無く連続させることができた。
-profile-
竣 工 2012年
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